第七回 ※大正14年7月12日新潮社発行「夜の光」志賀直哉著抜粋 「好人物の夫婦」より 【深い秋の静かな晩だった。沼の上を雁が啼いて通る。細君は食臺の上の洋燈を端の方に惹き寄せて其下で針仕事をして居る。良人は其傍に長々と仰向けに寝ころんでぼんやりと…
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